液体系の研磨剤、ピカールやコンパウンド、メラミンスポンジの粒子の粗さはどのくらいなのか?
ステンレスや鏡を磨く際、どのくらい傷がつくのか、気になったので研磨剤の粗さについて検証してみた。
耐水ペーパーの1000番より細かい番手のものと、液体系研磨剤を数値化して比較してみました。
耐水ペーパーの番手をミクロン表示に直すと、下記のような感じらしい。
番手 | ミクロン | |
# 1000 | 約 16ミクロン | |
# 1200 | 約 12ミクロン(11~20) | |
# 1500 | 約 10ミクロン(9~15) | |
# 2000 | 約 9ミクロン(5~10) | |
# 2500 | 約 6ミクロン | |
# 3000 | 約 5ミクロン(4~8) | |
# 4000 | 約 3ミクロン(3~6) | |
# 8000 | 約 1ミクロン(2~4) | |
# 10000 | 約 0.5ミクロン |
( )内の数値に幅があるのは、あんまり細かい粒子だと統一規格がないっぽいから。
JIS規格でも良くわからんし、ここは見た目と感覚値で比べてみよう。
8000とか10000番は耐水ペーパーは無いけどフィルム状の研磨剤や研磨クロスがあります。
で、手持ちの研磨剤の粗さを調べてみると以下のような感じ
ピカール ラビングコンパウンド(15ミクロン)
アクリサンデー(3~5ミクロン)
ピカール液体(3ミクロン)
Soft99超ミクロンコンパウンド(0.7~0.8ミクロン)
調べられなかったのが 「キイロビン」 と 「ジフ」。
うーん、この2つは是非知りたかったのだが・・・
ジフみたいなクリームクレンザー系は洗剤も兼ねてるし、研磨力だけでは表しにくいのかな・・・
クリームクレンザー系で粒子が調べられたのは下記。
お掃除トムの石けんクリームクレンザー(6ミクロン)
「お掃除トムの石けんクリームクレンザー… |
これが「細かい」を謳ってる感じからすると、他のはもっと荒いのか・・・?
さて、それでは実験開始。
カガミを擦ってみる。
耐水ペーパーの2000番から開始。
ポイント・アドバイス
結論、「鏡に耐水ペーパー」 ⇒ NG (あたりまえか・・・?)
5000番はよく見るとキズ、って感じですが、2000番、3000番は鏡には完全アウト。
2000番で鏡に付いたキズは、3000番で上から磨いてもほとんど消えないので、
ポリッシャーなどで相当根気よく磨いて、キズの部分削り落とすぐらいしないと無理っぽい。
メラミンスポンジは鏡の材質によってキズのつき方が違いました。
全く傷がつかないものもあれば、3000番と5000番の間ぐらいのキズがつく場合も。
やめといた方が無難。
すでに汚れている鏡だと落とした汚れが影響し、もっと激しく傷つく可能性あります。
キズついた方の鏡の状態から、メラミンスポンジは 「3000番程度」 に勝手に認定してみました。
ジフレモンでも鏡を擦ってみたのですが、これは原液を布につけてこすってもキズにならなかった。メラミンスポンジでキズがついた小さいの方の鏡でも、キズ無。
だからといってクリームクレンザーで鏡を磨く気にはならないのだけど、一応結果はこうだった、という事で。
アクリサンデー、ピカール液体はキズにならなかった。しかし、このぐらいの粒子になると汚れは落ちるのかはわからん。艶出しに近いし。
メラミンスポンジを3000番とすると、アクリサンデー近い粗さって事になるのだけど、
キズの付き方は大きく違う。
ミクロンだけで判断するのは無理なのかも。。。
とにかく、浴室の鏡の水垢鱗を落としたいときは液体系の研磨剤で頑張るしかない、と結論出ました。
おすすめは「キイロビンです」
研磨剤の検証を踏まえて、
「浴室鏡 うろこ落とし&くもり止め」 と 「ステンレスの艶出し実験」 もやってます。
是非参考にしてください。
■ 道具・工具・材料の紹介
耐水ペーパーは2000番まではホームセンター等で比較的手に入りやすいですが、
3000番と5000番は扱ってるお店少ないです。
耐水ペーパー 3000番
MATADOR 精密耐水ペーパー #3000 |
耐水ペーパー 5000番
耐水ペーパー ドイツ製<荒さ>#5000 |
ピカール 「ラビングコンパウンド」
日本磨料工業 ピカール ラビングコンパウンド 140g 下地処理 62000/ |
アクリサンデー
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ピカール 液体
ピカール 【液体】 300ml日本磨料 |
Soft99超ミクロンコンパウンド