メラミンスポンジの性能

メラミンスポンジとは、メラミン樹脂でできている研磨スポンジです。

各社から色々出てますが想像しやすいのは「激落ち君」あたりでしょうか。

使い方は簡単、水に濡らして擦るだけ。こするとポロポロこぼれて小さくなっていくので、消しゴムのような感じ。濡らさずに擦ると傷になるので注意。

 

で、これの性能が気になります。こすると色々な汚れが落ちるのは確かなのですが、汚れを落とす、というより研磨しているので、紙やすりに近い印象。

じゃ、これで磨いていい物と悪いものの区別は?

先に使ってはいけないところを挙げてみる。

・光沢のあるプラスチック
・漆器
・プリントしてあるもの
・車の外装
・木製品
・吸水性のある面
・樹脂加工製品(FRP製の浴槽、人造大理石なんかもここに該当)
・はがれやすい塗装面

つまり、メラミン樹脂より柔らかいものは、汚れを落とすけど、表面も削っているよ、という事ですね。汚れと一緒にツヤも落ちる。
表面のコーティーングが剥がれるものは、一度でもこのスポンジで磨くと、保護膜がなくなる→その後汚れが着きやすくなる →メラミンスポンジで汚れを落とすしかなくなる、というサイクルになるんですね。

要はツヤのあるものには向かないよ、という話。

FRPの浴槽や、人造大理石の浴槽も要はプラスチックなので、表面のツヤが削られてしまう、と。つや消しの人造大理石だったら気にならずに汚れは落ちるでしょう。

じゃあ何に効果があるんだ!?

と色々試す。

・ガラス
・鏡(曇り止めコーティングしてあるものはダメ)
・陶磁器(汚れ防止コーティングしてあるものはダメ)
・ホーロー
・タイル
・ステンレス(ツヤ有ステンレスは厳しい)
・光沢の気にならないプラスチック
・急須などの茶渋落とし
・水周りの白っぽい水垢汚れ(これだけで完全に取るのは難しい)
・お風呂の入り口のくもりガラス扉

これらは何となく効果有。
要はコーティング系、ツヤ系は全部ダメ。単純なガラス、鏡などには効果有。
何に使うにしても、強くこすり過ぎると傷になります。

陶器の洗面台や、トイレの手洗いなんかはすっきり汚れは落ちますが、元々持ってるツヤ感はやや落ちてる印象。あ、細かいこと言わなきゃすごくきれいになってるレベルですよ。ただ、ツヤがなくなるので「最高!」とは言いがたいだけで。

やっぱり茶渋に一番効果あるかな~

これは「やすりスポンジ」だと思って使ってください。(研磨スポンジだから当然ですね・・・)