紙やすりのあれこれ

紙やすり(別名:研磨紙/サンドペーパー/サンディングシート/ABRASIVE PAPER)といわれるものについてちょっとご説明。

■種類
<紙やすり/ABRASIVE PAPER>
いわゆるサンドペーパーと言った時よく見かけるベースの素材が紙のもの。茶系のものは空研ぎ用。たまに白っぽいグレーの色(写真の右側のタイプ)もあります。※もっと濃いグレーのものは耐水タイプ。

 

 

<布やすり/ABRASIVE CLOTH>
ベースが布のタイプのもの。「布ペーパー」って言ったりもします。「布ペーパー」って布なの?紙なの?どっちなの!? と思いますが、布の紙やすりは「布ペーパー」で通じるんです。布の方が丈夫なので、電動工具等で使う場合はこちらを使うことが多いです。

 

 

<耐水タイプ>
紙タイプ(耐水ペーパー)、布タイプ(耐水布ペーパー)の両方がありますが、特徴は水で濡らした状態で使うこと。色は濃いグレー。水研ぎ用ですが、空研ぎ可能なタイプも有。金属の研磨や艶出しに適しています。木工製品でも、塗装したものを耐水ペーパーでやすってから、重ね塗りすると、塗装面のツヤが増し、完成度も上がります。

 

■荒さ

目の粗さは番手で表します。
裏面に数字で記載。
前後に各社様々なアルファベットが書いてありますが、荒さは数字部分で判断して大丈夫です。
数字が小さいほど荒く、大きくなるほど細かくなります。

40番~2000番ぐらいまではよく見かけます。
超精密な仕上げを求める場合、フィルム状のやすりで15000番なんてのもあるらしいですが、私は使ったことないです。そんな精密なもの作ってないので・・・。

私は主に、120番、240番、400番、800番、1500番を使います。
荒削りに120番
おおよその面調整に240番
塗装前の面処理に400番
染料系の塗料の入りすぎを防ぐ場合は800番
塗装の重ね塗りの際は1500番、といった感じでしょうか。

ま、何となく手元にあったもので使うことも多いので、きっちり番手を使い分けてはいませんが。

 

■切り方
手で切ります。ハサミやカッターで切ると刃に「やすり」をかけてしまう事になり、刃を傷めます。荒い番手の場合は特にご注意を。基本は手で切りましょう。印字面を表にして折れば(やすり面を表にして折ってもあんまり意味がない)、簡単に手で切れます。布やすりも手で切れますが、切りにくい場合は端に少し切り込みを入れれば切れます。

■使い方
・そのまま手に持って使う
手の感触で確かめながら削る場合や、小さいものをちょっと削る場合はこの方法。
この場合、指や手の形がそのまま伝わってしまうので、均一には削れず、凹凸が出やすいです。きれいなラインを出したい時や大きい面をやする時は木片使用をオススメ。

・木に巻きつけて使う
手ごろな大きさの板状の木片や、丸棒なんかに巻きつけると、精度が上がると同時に、まんべんなく使えます。
専用のホルダーも売ってますが、手に馴染むので私は木っ端を使います。

・固定して使う
テーブルやバイス等で固定して使うと、両手で持てるので安定して削れます。削りたいものを固定してもいいですが、大きさによりますね。