ステイン塗料の話

ステイン塗料とは木部を着色する時、木目を残しながら着色をする塗料。

「色をつけるための塗料」なので、表面を保護する力はありません。
保護するには油性ニス、速乾ニスを上塗りします。屋外ならニスは必須です。
室内でもステインだけだと、テーブルにステインを塗って水拭きしたら色が落ちるとか、椅子にステインを塗って座ったら服に色がついた、とかありえます。

ステインは「水性」と「油性」があります。
油性を「オイルステイン」、水性を「水性ステイン」と区別する場合が多いですが、
「水性オイルステイン」なんて紛らわしい名前の商品もあります。「水性オイルステイン」は油性オイルステインの色や仕上がりを水性原料で再現したもので、私は結構愛用しています。

他に、「水性ポアーステイン」という商品もあり「水性オイルステイン」より、木目がはっきりと出るのと、色の種類が豊富です。

 

 

 

 

 

では水性と油性の違い。
■油性の特徴
・乾きが早い
・塗料がよく素材に浸透し色持ちが良いです
・薄める場合は「ペイント薄め液(シンナー)」を使用

■水性の特徴
・塗装道具のメンテナンスが楽(水で洗える)
・溶剤のにおいが無く、塗装後すぐに室内に置いておいても臭くない。
・薄める時は水を使用

選ぶポイントは上記「使い勝手」もありますが、何より色が違います。

同じ「ウォルナット」でも水性と油性で雰囲気が違い、メーカーによっても全然色が違います。
また、塗る木の種類の違いによっても色味は変わり、木の表面の違い(ざらざらしてると濃くなり、サンドペーパーで磨いていれば色は染み込みにくい。なので切ったままの木口は色が濃くなりがちです。

そんな訳で売り場で塗装サンプルを見ても、素材が違えば全然違う色になったりします。先に端材に塗ってみる手間は重要ですよ。同じ種類であれば調合して色を変えることもできるのでこだわりの色を作るのも楽しいです。

色々試して、失敗して、好みの塗料を見つけてください。